バックアップを取っていれば、そこまでの状態に戻すことができます。
しかし、バックアップを取っていなかったとしたら…。今までの時間と努力はすべて無駄になってしまいます。
そんなことにならないためにも定期的にバックアップを取ることは重要です。
この記事では、WordPressのバックアップ方法とその復元方法について解説します。
記事の内容を参考にすれば、WordPressで書いた記事が消えても途方に暮れることはありません。
収益化するブログを作りたい人は、ブログの始め方をチェックしてください。
Webサイトの表示速度にこだわるなら、シン・レンタルサーバーがおすすめです。
高速化技術を導入し、国内最速※レンタルサーバーとして人気があります。
※自社サービスを除いた日本国内シェア上位3サービスおよび独自に選定した国内の著名サービス・プランを含め、計6つのサービス・プランを対象に、h2loadを5回計測した結果によるもの。
2024年5月20日(月)までの期間限定で「半額キャッシュバックキャンペーン」を実施中。
12ヶ月以上の新規契約で、実質月額385円(税込)から利用できます。
リーズナブルな価格で高速のレンタルサーバーを利用したい人は、シン・レンタルサーバーを選びましょう。
\初期費用無料!永久無料の独自ドメイン付き/
WordPressのバックアップの重要性とは?
WordPressで作成した記事や画像のデータはデータベースに保存されます。htmlファイルに直接書き込んでサーバー上にhtmlファイルとして保存されるわけではありません。
WordPressは、ユーザーがページにアクセスしたときにそのページに対応した記事データをデータベースから呼び出しています。それによって、WordPressのページが生成されるのです。
そのため、呼び出されるはずのデータがデータベースから消えてしまうとページは表示されません。データベース上にデータが存在していても設定していたWordPressテーマが消えてしまえば、デザインでページは表示されないのです。
インストールしていたプラグインが消えてしまえば、ログイン機能は有効化されません。ここまでの話をまとめておくと、次のようになります。
- 呼び出されるはずのデータがデータベースから消えた場合
- WordPressテーマが消えた場合
- インストールしていたプラグインが消えた場合
この3つのどれか1つでも該当する場合、何かしらの不具合が生じてしまうのです。場合によってはページを表示しようとしても真っ白な画面が表示されることもあります。
それだけデリケートなため、バックアップは重要なのです。
WordPressのバックアップに必要なものとは?
バックアップが必要なものは以下のようになります。
- プラグインファイル
- テーマファイル
- メディアにアップロードした画像ファイル
- 投稿記事・固定ページ
- 基本設定データ
- WordPressのシステムファイル
この6つです。ただし、WordPressのシステムファイルに手を加えていない場合はWordPressのシステムファイルのバックアップはしなくて良いです。
バックアップをするのに最適なタイミングは?
バックアップはブログに何らかの変更を加えるごとに行うことをおすすめします。何らかの変更とは具体的に言うと、以下の場合になります。
- 記事更新をしたとき
- プラグインをインストール、アップデートしたとき
- テーマを変更、カスタマイズしたとき
- 本体をバージョンアップしたとき
毎日記事更新をしているならば、毎日バックアップを取ることをおすすめします。
バックアップの頻度は管理者の自由です。バックアップを毎日とるのは面倒かもしれませんが、データが消えてしまってもあなたの責任にです。
後で後悔しないためにもこまめにバックアップを取っておきましょう。
WordPressのバックアップ方法2つ
まず、WordPressのバックアップを取る際は、大きく分けて2つのデータを取り出す必要があります。
- WordPressファイル
- データベース(mysqlファイル)
これらのファイルのバックアップを取る方法は大きく分けると2つあります。
- 自動で取る(プラグイン利用)
- 手動でFTPとphpmyadminを使って取る
どの方法を使ってもかまわないのですが、プラグインを使う場合はもちろんプラグインのバージョンやエラーに依存するので、そこだけは注意しましょう。
バックアップをプラグインで自動で取る方法
まず、WordPressのバックアップの取り忘れで、いきなり全てのデータが消えたなんてことの内容に、自動でバックアップが取れるようにしておくのも一つの手です。
これはBackWPupというプラグインを入れることでできます。
BackWPupをインストールしたら「Add new job(新しいジョブの追加)」から、設定画面にアクセスして行いますが、こちらが一番簡単な方法です。
手動でFTPとphpmyadminを使って取る方法
続いて、手動でFTPとphpmyadminを使って取る方法があります。
FTPクライアントソフト(Cyberduck)をインストール
まずはFTP接続に使うツールのCyberduckをインストールします。
FTPのサーバー情報を入力
Cyberduckをインストールして起動したら、「新規追加」をクリックします。
表示されたボックス内の項目を埋めていきます。
- サーバー:FTPサーバー(ホスト名)を入力
- ユーザー名:ユーザー名(アカウント)
- パスワード:パスワード
これらの情報はお使いのレンタルサーバーに記載されていると思うので、各自確認してください。
※例としてエックスサーバーの場合の画像を載せておきます。「サーバーパネル」→「FTPアカウント設定」→「FTPソフト設定」から確認できます。
WordPressファイルを探す
新規接続が完了したら、WordPressファイルを探しにいきます。
このあたりは、WordPressをルートドメインで運用しているか、サブドメインで運用しているかで変わるので、自分の環境に合わせましょう。
お使いのレンタルサーバーによっても異なる可能性があります。
- ルートドメインの場合:「/hoge.com(ドメイン名)/public_html」の直下
- サブドメインの場合:「/hoge.com(ドメイン名)/public_html/sub(サブドメイン名)」の直下
上記の場所に移動すると、画像のようなファイルが確認できるかと思います。
上の画像にもある、ディレクトリ内のフォルダを全てダウンロードをします。ドラッグ&ドロップか全て選択したあとに「ダウンロード」を押しても大丈夫です。
WordPressのデータベースファイルのバックアップを取る
続いて、WordPressのデータベースファイルのバックアップファイルの取り方です。そこでまずは、データベース情報を確認する必要があります。
MySQLに詳しい方は知っている通り、データベースにはデータベースを扱っているユーザー情報が必要なので、それを調べます。
使っているWordPressファイル内の「wp-config.php」に記載があるので、それを確認しましょう。
お使いのサーバーからphpmyadminに接続
使っているサーバーからphpmyadminに接続します。ログイン時、先程の「ユーザー名」「パスワード」などを求められるので入力しましょう。
phpmyadminでデータベースのエクスポート
データベースに接続できたら、「エクスポート」を押します。「ファイルに保存する」をクリックし、「実行する」を押すことで、エクスポートが完了です。
これでWordPressのデータベースのバックアップファイルを取得することが出来ました。
記事投稿・固定ページのバックアップ方法
続いて、作成した記事のデータはすべてデータベースに格納されています。こちらのバックアップ方法のやり方としては、2つの方法があります。
- データベースに直接接続してWordPressに使用されているデータベース上のデータをすべてダウンロードする方法
- WordPressのエクスポート機能を使う方法
ただし、1つ目の方法はデータベース操作の知識が必要になるので、少し難易度は高いです。
初心者の方には、2つ目のエクスポート機能を使う方法をおすすめします。ここでは、エクスポート機能を使う方法を紹介します。
WordPressのエクスポート機能を使う方法
まず、WordPressにいつものようにログインします。
その後、ダッシュボードの「ツール」→「エクスポート」をクリックしましょう。すると、以下のような画面が表示されます。
「すべてのコンテンツ」を選択すると以下のデータをXML形式でダウンロードできます。
- WordPressのすべての投稿
- 固定ページ
- カスタムフィールド
- カテゴリー
- タグ
- ナビゲーションメニュー
- カスタム投稿
基本的には、「すべてのコンテンツ」を選択して、「エクスポートファイルをダウンロード」をクリックしてもらえばOKです。
このXMLファイルを失くしてしまうとダウンロードした意味がなくなってしまうので、絶対になくさないでくださいね。
定期的にエクスポートする場合、前にエクスポートしたXMLファイルには上書きせず、別のファイルとして保存しておきましょう。
WordPressの基本設定のバックアップ
WordPressにおいて、基本設定とは以下の設定を指しています。
- 一般
- 投稿設定
- 表示設定
- ディスカッション
- メディア
- パーマリンク設定
この6つの設定のことを指しています。これらのデータは、MySQLデータベースからバックアップを取ることができます。
ただし、サイトを運営し始めてから基本設定を頻繁に変更することはふさわしくありません。
そのため、基本設定はデフォルトの設定から変更した部分のみをファイルとして保存しておけばOKです。ただし下の4つの項目を変更した場合は、必ずメモしておいてくださいね。
これを忘れてしまうと、XMLファイルを読み込もうとしてもうまくいきません。これでバックアップ作業が完了です!
WordPressのバックアップデータの保存先は?
せっかくバックアップを取ってパソコン上に保存しておいても、パソコン自体のデータが消えてしまったら意味がありません。
私としては、以下の2つの保存先をおすすめします。
- 外部メディア(USBメモリや外付けHDDなど)に保存する
- オンラインストレージを利用する
USBメモリや外付けHDD、SDカードなど物理的に隔離してデータを保存しておけば、PCがウイルスにかかった場合も安心です。
オンラインストレージを利用するのも一つの手段としては非常に有効です。主なオンラインストレージとしては以下のようなサービスがあります。
- Google Drive
- Dropbox
- OneDrive
- Firestorage
- iCloud Drive
これらはすべて無料で使うことができます。ただし、無料で保存できる容量が決まっているので使うであろう容量を考えながら選んでみると良いでしょう。
バックアップデータの復元方法とは?
ここからは今まで取ったバックアップデータを復元する方法を紹介します。
復元をするときの注意点
WordPressのバックアップを取るのは簡単です。
けれど、バックアップからの復元作業はより慎重な作業になります。不安であれば、WordPressに詳しい人に依頼してやってもらった方が安心です。
WordPressのデータ復元作業は、作業中に生じた問題やWordPressのカスタマイズしている状態によって多少異なっています。
また、同じドメインでの復元方法と異なるドメインでの復元方法は大きく異なっています。
同じドメインでの復元方法の手順とは?
同じドメインで復元する手順は以下のとおりです。
- ドメインの追加
- サーバーへのアクセス設定
- WordPressファイル設定
- ファイルのアップロード
- データベースの設定
- ネームサーバーの変更
ネームサーバーの変更をしてもすぐに反映されるわけではありません。完全に切り替わるまでに2~3日かかります。
異なるドメインでの復元方法の手順とは?
異なるドメインでの復元手順は以下のとおりです。
- 新しいドメインの取得とサーバーの設置
- サーバーへのアクセス設定
- WordPressファイルの設定方法
- ファイルのアップロード
- データベースの設定
異なるドメインの場合はネームサーバーの変更がないので、手順としては少し楽にはなります。ただし、新しくドメインを取得しなければならないので、その点においては面倒だと感じるかもしれませんね。
この2つの大きな違いとしては、以下の2つが挙げられます。
- 新しいドメインとサーバーを用意する点
- データベースのファイルにある古いアドレスをすべて新しいアドレスに変更する点
WordPressでバックアップを取る方法のまとめ
今回はWordPressのバックアップを取るための方法と復元する方法をお伝えしました。サイトを運営するにあたってバックアップは欠かせません。
「バックアップは面倒だから…」と思って手を抜いていると突然データが消えてしまうということにもなりかねません。
「後でやろう…」と後回しにせずに今すぐバックアップを取っておきましょう!