
「WordPressのサイトURLを変更したい!」そう思って、いろいろと調べ自分でいじってみた結果、管理画面のログインページが真っ白に…
どうしてこうなったかも分からない、どうやって治すのかも分からない…などの状況に陥った方のために、今回はWordPressの管理画面にログインできない場合の対策を纏めてみました。
ちなみに当サイトはレンタルサーバーのエックスサーバーのX10プラン(初期費用3,300円込みで初年度16,500円)を利用して、ワードプレスでサイトを運営しています。そちらの経験も踏まえてお伝えします。
CONTENTS
- 1 そもそもWordPressのログイン方法とは?
- 2 ① リダイレクトされて違うページに飛ぶ場合
- 3 ② wp-adminをURLに入れてログインしている場合
- 4 ③ Cookieの問題でログインできない場合
- 5 ④ ユーザー名・パスワードで問題がある場合
- 6 ⑤ ログイン画面が開けず、画面が真っ白になる場合
- 7 ⑥ データベースとの連携がおかしい場合
- 8 ⑦「IPアドレスが…」と言われて制限されている場合
- 9 ⑧ WordPressアドレス(URL)を変更した場合
- 10 ⑨ WordPressのテーマが原因の場合
- 11 玄人向け!ローカル開発環境を使う際の注意点
- 12 ワードプレスのレンタルサーバーはエックスサーバーがおすすめ
そもそもWordPressのログイン方法とは?
WordPressのログインページには、「http://サイトURL/wordpressをインストールしているディレクトリ/wp-login.php」でアクセスできます。
ディレクトリ:コンピュータのファイルシステムにおいてファイルをグループ化するための特殊なファイル。ファイルを整理、管理するために活用されます。(Wikipediaより)
例えば、以下のようにログインできます。
- http://サイトURL/wp-login.php
- http://サイトURL/wp/wp-login.php
このサイトであれば、「http://webcodezero.com/wp-login.php」となります。
上のようなサイトに行くと以下のような画面が表示されます。
この画面で、事前に設定した「ユーザー名」と「パスワード」を入力すると、管理画面に切り替わります。
上のような画面が表示されれば、ログイン完了です!
それでは、ここからはWordpressでログインが上手くいかない場合と、その具体的な解決方法をご紹介します。
① リダイレクトされて違うページに飛ぶ場合
何故かURLを入力したページと違うページに飛んでしまう…といった場合は、リダイレクト設定を確認しましょう。
.htaccessでリダイレクト設定がされている
リダイレクトとは、自動的に他のWebページに移動させることです。リダイレクト設定がしてあると、別のページのURLにユーザーを飛ばすことが出来ます。
これはFTPかファイルマネージャーでWordPress直下のフォルダに入り「.htaccess」の中身を変更しましょう。
ここは書き方が何通りもあるので、細かくは省略しますが「Redirect」「RewriteRule」の表記で、リダイレクト先のURLが書いてあったらそこが原因です。削除して、もう1度アップロードしなおしてみましょう。リダイレクトされなくなれば解決しています。
なお、サーバーによっては反映に時間がかかり、半日程度かかるサーバーもあります。
エックスサーバーならアクセス数が増えても耐えられるのでおすすめ
【公式サイト】https://www.xserver.ne.jp/
そんな中、エックスサーバーがアクセス数が増えても耐えることができ、X10プランであれば月々1,100円程度で始められてコスパも良いため、基本的にワードプレスはエックスサーバーでの運用がおすすめです。
② wp-adminをURLに入れてログインしている場合
普段「http://example.com/wp-admin」でログインしている方は、とりあえず下のURLを試してみてください。
http://example.com/wp-login.php
wp-login.phpにしただけですが、これだけでログインできるようになる時もあります。
こちらは、例えばサーバーの設定を変更したり、サイトの移転を行ったりした時に起こる可能性があります。
③ Cookieの問題でログインできない場合
「ユーザーIDもパスワードも絶対正しい!」はずなのにログインできない場合は、おそらくクッキー(Cookie)の問題だと思われます。
Cookieとは
Cookie は、ユーザー設定についての情報を保持するために、Web サイトによってユーザーの PC に保存される小さなファイルです。
Cookie を使用して、サイトにユーザーの個人設定を記憶させたり、サイトにアクセスする際のサインインを省略可能にしたりして、利便性を向上させることができます。
しかし、一部の Cookie は、ユーザーがアクセスするサイトを追跡してプライバシーを侵害するおそれがあります。
-Microsoft
この状況は、複数のWordPressを運営していたり、サイトを移転したりした後に起こりやすいようです。
Cookieの場合は、よく使われている「Google Chrome」の場合の対処法をお伝えします。まず、画面の右上に表示されている右上のツールメニューから「設定」を開きます。
Google Chromeの設定を開く
次に左側の三本線をクリックして、「詳細設定」の画面を開きます。
その中の「詳細設定」の中の「プライバシーとセキュリティ」をクリックします。そして、その中の「閲覧履歴データを消去する」をクリックすると、次のような画面が表示されます。
そこで、「cookieと他のサイトデータ」を選択して「閲覧履歴データを消去する」をクリックします。これで、cookieの消去は完了です。
④ ユーザー名・パスワードで問題がある場合
続いて、ユーザー名やパスワード関連で問題がある場合の対策法です。
ユーザーID・パスワードを忘れた
「随分久しぶりにWordPressを動かすから、ユーザーIDとパスワードを忘れてしまった!」という場合は、ログイン画面の「パスワードをお忘れですか?」に行きましょう。
「パスワードをお忘れですか?」を押すと、フォームが現れます。
ここに、ユーザーIDもしくはメールアドレスを入力すると、パスワードを変更できるリンクが送られます。
メールアドレスも忘れてしまった
上記の解決方法の場合、メールアドレスは覚えている必要があります。
ただ、仕事によってアドレスを分けていたり、以前使ってたアドレスと変わっていたりすると、パスワードを変更することができません。
こういった場合は、データベースから直接確認をするか、他にそのWordPressに管理者権限でアクセスできる知り合いからIDなどを聞きましょう。
データベースで直接確認をしたい場合は、「wp_users」のテーブルを見るとわかります。詳しい操作方法は「phpMyAdminを使ってWordPressのデータベースを操作する方法」をご確認ください。
⑤ ログイン画面が開けず、画面が真っ白になる場合
続いて、「画面が真っ白でどうにも出来ない!」場合です。
そんな時には、一旦デバッグモード(エラーが表示されるモード)に変えましょう。
サーバーにアップロードしているファイルに、FTPやファイルマネージャーなどでアクセスし、WordPressファイル直下にある「wp-config.php」の中身を書き換えます。
- before:define(‘WP_DEBUG’, false);
- after:define(‘WP_DEBUG’, true);
これで、エラーが表示されるようになります。
>>wordpresssで画面が真っ白になった場合の対処法の詳細はこちら
⑥ データベースとの連携がおかしい場合
続いて、「データベースとの接続確立エラー」が出てログインができないことがあります。
この場合は、WordPressとデータベースの連携が上手くいっていません。主な原因としては、
- 最近入れたプラグインなどによるエラー
- データベースの故障
が考えられます。
プラグインを停止することで解決する場合が多い
ただし、データベースの故障はそう簡単に起きませんので、まずはプラグインを疑いましょう。
この場合はプラグインを停止させることで、プラグインが原因であるか検証することができます。そこで、WordPressにログインできないので、FTPソフト(ファイル転送ソフト)を用いてプラグインを停止します。
FTPソフトを利用してWordpressにログインする
まず、WordPressをインストールしたサーバに接続して、プラグインが入っているフォルダを探してみましょう。
多くの場合、プラグインは「サイト名/wp-content」というフォルダの中に入っています。そして、そのwp-contentの中の「plugins」のフォルダ名を変更します。
やり方としては、対象フォルダを右クリック→「名前変更」でフォルダ名の変更ができます。これで、ログインできるか試してみましょう。
もし、これでもログインできなかった場合は、変更したフォルダ名をもう一度もとに戻してから再度ログインしてみましょう。
⑦「IPアドレスが…」と言われて制限されている場合
上記はロリポップ!の場合ですが、こういった表示が出る場合、WordPressのログイン画面にIPアドレスでアクセス制限がかかっています。
アクセス制限をかけると、WordPressの管理画面に入れる人間が制限できるので、セキュリティ的には良いのですが、自分でいじろうとなった時にエラーが出るとびっくりします。
サイトの制作を他人や会社に依頼した場合に、このIP制限がかかっていることがあります。他人に依頼した覚えがなければ、自分で変更した可能性が高いでしょう。
このIPアドレス制限を解除するためには、「.htaccess」を変更する必要があります。
1 2 |
Deny from all Allow from 111.222.111.5 |
こういった記載が「.htaccess」にある場合、IPアドレス制限がかかっています。このDenyやAllowが制限をかけているので、この部分を変更すると治ります。
※どちらも行ごと消してもいいですが、制限を緩めたい場合は書き換えてください。
⑧ WordPressアドレス(URL)を変更した場合
WordPressアドレスを変更した場合、少し込み入った作業が必要になります。こちらの治し方としては、2通りあります。
wp-configを編集する
最初の対処方法は、wp-config.phpに次の1行を追加しましょう。
1 2 |
define('WP_SITEURL','http://example.com/'); define('WP_HOME','http://example.com/'); |
このコードは「編集が必要なのはここまでです」の記載の前に書いてください。
wp-configを変更すると、WordPressの設定画面からサイトアドレスが変更できなくなります。なので、緊急療法として使ってください。
データベースからURLを元に戻す
微妙に治ってる状態は嫌だ…という方のために、データベースから全て修正する方法をお伝えします。
「phpMyAdmin」からデータベースにログインします。
データベースから「wp-options」を確認します。そこに「siteurl」の記載があるはずです。
この「siteurl」の値を元々のアドレスに変更しましょう。これで、元通りになるはずです。なお、wp-configを編集した場合は、元に戻してください。
⑨ WordPressのテーマが原因の場合
最後に、WordPressのテーマが壊れている場合やテーマ内でエラーが起きているとログインできないことがあります。この場合もFTPソフトを使っていきます。
今回は、テーマが原因なので「wp-content」の中の「themes」フォルダに入ります。この中で今使っているテーマを探し、先ほどと同じ手順で名前を変更します。
これでログインできたら、今使っているテーマをインストールしなおすか、別のテーマを使うようにしましょう。
玄人向け!ローカル開発環境を使う際の注意点
以上になりますが、WordPressに少し詳しい人に注意して欲しいのが、ローカル開発環境で変更していたことによって起こる問題です。
それは「wp-config」の設定を、ローカル開発環境のままにしておいてしまうという問題です。具体的には、
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 |
/** WordPress のためのデータベース名 */ define('DB_NAME', 'wordpress'); /** MySQL データベースのユーザー名 */ define('DB_USER', 'root'); /** MySQL データベースのパスワード */ define('DB_PASSWORD', '***'); /** MySQL のホスト名 */ define('DB_HOST', 'localhost'); /** データベースのテーブルを作成する際のデータベースの文字セット */ define('DB_CHARSET', 'utf8'); /** データベースの照合順序 (ほとんどの場合変更する必要はありません) */ define('DB_COLLATE', ''); |
といった感じで、「root」や「localhost」など、ローカル開発環境特有の表記になったままのことがあります。この場合はそれぞれを本番環境に治すことで、しっかり表示されたりもするので、確認してみてください。
ワードプレスのレンタルサーバーはエックスサーバーがおすすめ
【公式サイト】https://www.xserver.ne.jp/
以上になりますが、当サイトでも利用しているエックスサーバーであれば、ワードプレスにログインすることができなくなっても、簡単にエックスサーバーの管理画面からフォルダをいじることができます。
レンタルサーバーによってはわざわざ毎回FTPソフトを使ってアップロード等々の作業をしなければなりませんので、簡単に管理画面から色々と操作ができるよう状態でいたい方は、当サイトでも利用しているエックスサーバーの利用をおすすめします。
最初の10日間は無料で利用することができますので、一度検討されてみてはいかがでしょうか。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。