
初心者がホームページを作成したい時に使うツールとして、グーペ(Goope)やワードプレス(WordPress)があります。
当サイトはレンタルサーバーのエックスサーバーに契約し、ワードプレスを使ってサイトを運営していますが、筆者は他のサイトをグーペで運営していたこともあります。そこで今回はそのような筆者の経験を踏まえて、グーペとワードプレスのメリット・デメリットを比較しつつ、それぞれの利用がおすすめな人をご紹介します。
CONTENTS
- 1 初心者がグーペ(Goope)を利用するメリット
- 2 初心者がグーペ(Goope)を利用するデメリット
- 3 HP作成サービス「グーペ(Goope)」の利用が向いている人は?
- 4 HPの制作を依頼するよりもグーペの方がコスパは良い
- 5 ワードプレス(WordPress)を利用するメリット
- 6 ワードプレス(WordPress)を利用するデメリット
- 7 ワードプレス(WordPress)の利用が向いている人とは?
- 8 グーペ(Goope)とワードプレス(WordPress)の違い
- 9 ワードプレス(WordPress)には自分で機能を追加していく必要がある
- 10 ワードプレス(WordPress)はレンタルサーバーによって費用が異なる
- 11 グーペ(Goope)とワードプレス(WordPress)がおすすめな方を比較
初心者がグーペ(Goope)を利用するメリット
【公式サイト】https://goope.jp/
「グーペ」は、お店や美容院、ネイルサロンやエステなどにもよく利用されているホームページ作成ツールです。
上場企業のGMOペパボ株式会社が提供しているためサービスに安心感があり、最初の15日間は無料でお試し利用ができます。グーペを利用する場合、具体的には下記のようなメリットが存在します。
- 初心者でも簡単にHP作成ができる
- 分からない点はお問い合わせができる
- レンタルサーバー代が無料
- 月額1,100円〜3,850円で利用できる
- ネットショップ機能、メルマガ機能、会員機能などがある
- アクセス解析ができる(DXプランの場合)
- 無料お試し期間がある
グーペにはプランがあるためプラン毎に機能制限がありますが、一番のメリットは、誰でも簡単におしゃれなホームページの作成ができて、不明点をお問い合わせできる点でしょう。
グーペには商品販売やサービスを提供したい人向けに「予約フォーム」も設置されていますので、サイトから何かを販売したい人にも便利です。
初心者がグーペ(Goope)を利用するデメリット
一方で、初心者がグーペを利用するデメリットは下記です。
- 自分でカスタマイズしたサイトが作りにくい
- WordPressよりSEO対策がし辛い
- 月額費用がかかる(1,100円〜
グーペでも、ある程度HTMLやCSSでサイトのカスタマイズは可能です。
ですが、PHPやJavascriptなどのプログラミング言語を用いて、本格的にサイトをカスタマイズしていきたい方には向いていません。また、WordPressよりもSEO(Search Engine Optimaization)対策がし辛いです。
SEO対策とは、Googleで検索された時に、自分のサイトを上位に表示させるための対策のことです。あまり検索を重視しない方であれば、グーペが適しているでしょう。
一方で、こちらのSEOを重視したい方は、後ほどご紹介するワードプレス(WordPress)を利用された方が良いでしょう。なお、グーペは月額費用がかかりますが、ワードプレスもレンタルサーバー代が月額費用でかかります。
レンタルサーバーによっては安いサーバーもあれば、高いサーバーもあるためバラツキがあります。ですので、結局のところこちらの費用面はそこまで差にならないといえます。
HP作成サービス「グーペ(Goope)」の利用が向いている人は?
【公式サイト】https://goope.jp/
以上のようなグーペの機能を踏まえると、グーペは下記のような方におすすめです。
- ネットでお店の紹介をしたい方
- ネットでお客さんを集客したい方
- ネットで自社の商品を売りたい方
- ネットでお客さんからの依頼や予約を受けたい方
- ネットからお問い合わせが来るようにしたい方
グーペの公式サイトにも記載がありますが、例えば飲食店、美容院、ネイルサロンなどのお店をされている方には、グーペは特に向いていると言えます。それ以外にも、塾や事務所、個人事業主、クリエイター、アイドルの方まで、様々な業種の方の事例が公式サイトには掲載されています。
HPの制作を依頼するよりもグーペの方がコスパは良い
一般的にWeb制作会社にネットショップの制作を依頼してしまうと、最低でも30万円〜50万円程度はかかってしまいます。一方でグーペでしたら、お店の運営を想定した「DXプラン」でも月額1,650円から利用ができます。
結局のところWordPressでサイトを運営したとしても、レンタルサーバー代がかかりますので、月額1,100円程度はかかってしまいます。当サイトの場合はエックスサーバーのX10プランを契約しており、初期費用3,300円込みで年間16,500円ほどの料金がかかっています。
そのため、1年程度利用することを想定しているのであれば、不明点をお問い合わせすることもできる「グーペ」を利用するのは、Web制作会社に依頼するよりも経済的と言えるでしょう。
ワードプレス(WordPress)を利用するメリット
ワードプレスはレンタルサーバーに契約し、そこからダウンロードすることで誰でも無料で利用することができます。
当サイトもレンタルサーバーに契約して利用しています。そんなワードプレス(WordPress)を利用するメリットは以下です。
- WordPress自体は無料で利用できる(サーバーとドメイン代は必要)
- 複雑なプログラミングの知識が不要(凝ったカスタマイズに必要)
- SEO対策ができるためブログやウェブメディア運営に適している
- 機能拡張ツールのプラグインがある
- 自分でおしゃれなテーマ(デザインテンプレート)を選べる
- デザインや機能のカスタマイズができる
- 他の人と運営を共有しやすい
ワードプレス(WordPress)は、SEO対策に向いています。ブログ感覚で記事を執筆できるため、サイトにコンテンツをコツコツと増やしていくことができます。さらにサイトの機能を充実させるツールである無料のプラグインが多数あるため、プラグインでもSEO対策が可能です。
また、自分でおしゃれなテーマを選ぶことができ、自分の好きなデザインにある程度カスタマイズできるため、ゼロからHTMLやCSSを記述してホームページを作るよりも効率的です。基本的にワードプレスは有料のテーマを利用れば、ほとんどプログラミングの知識を使うことはありません。
ただし、もともとインターネットやパソコンに疎い人が利用するには、やや敷居が高いことは確かです。
ワードプレス(WordPress)を利用するデメリット
そのような機能面も踏まえて、ワードプレスのデメリットには下記が挙げられます。
- 分からないことがあったら自分で調べないといけない(お問い合わせができない)
- 運営にはプラグインやテーマなどの知識が必要になる
- 運営にはウェブマーケティング(SEOなど)の知識が必要になる
- 最初にレンタルサーバーやドメインを準備する必要がある
ワードプレスの場合は、グーペとは異なり、ワードプレスにお問い合わせができません。
そのため、分からないことがあったら自分で調べる必要があります。また、ワードプレスは無料ブログなどとは異なり、いきなり記事を書き始めることはできません。当サイトと同じように運営するのであれば、まずは自分で独自ドメインを購入し、レンタルサーバーを借りる必要があります。
当サイトはレンタルサーバーのエックスサーバーのX10プランを契約し、初期費用3,300円込みで、初年度は16,500円でサイトを運営しています。エックスサーバーを契約したらワードプレスは簡単にインストールすることができますので、その後はとても簡単にサイトを始めることができます。
なお、エックスサーバーは最初に無料お試し期間がありますので、どんなものかまずは無料期間中に触ってみるのがおすすめです。
ワードプレス(WordPress)の利用が向いている人とは?
以上のような特徴を踏まえて、ワードプレス(WordPress)は下記のような人に向いています。
- ブログなどの記事を頻繁に書きたい方
- ホームページを自分でカスタマイズしたい方
- 無料ブログの広告表示が嫌な方
- オリジナルドメインを使ってサイトを運営したい方
- しっかりとSEO対策をしたい方
上記のような方には、ワードプレスでのサイト運営がお勧めです。
特に、ワードプレスはSEO対策がなされた複数の有料テーマがありますので、SEO対策を重視してサイトを運営したい方にはおすすめです。
グーペ(Goope)とワードプレス(WordPress)の違い
ワードプレスもグーペもホームページ作成には便利なサービスですが、それぞれ機能面でメリットとデメリットがあります。
1. あらかじめ必要な機能が揃っているかいないか
違いを簡単にまとめてしまうと、予め機能が備わっているか、備わっていないかという違いがあります。ワードプレスは、「プラグイン」と呼ばれる機能の拡張ツールのようなものを都度インストールして、どんどんカスタマイズしていくことができます。
例えば、お問い合わせのフォームが欲しいなと思ったら、お問い合わせフォームの機能を追加できる「プラグイン」を導入する形です。ですので、ワードプレスのイメージとしては、「ロールプレイングゲームの初期段階の勇者」のような感じです。
初期段階は鎧も盾も剣も何も持っておらず強くないのですが、ゲームを進めて必要な道具やアイテムを手にしていくことで、どんどん強くなっていくような感じです。一方で、グーペ にはあらかじめお店などがホームページを運営していくために必要な機能がデフォルトで入っています。
2. 運営元にお問い合わせができるか自分で調べるか
また、グーペは上場企業のGMOペパボ株式会社が運営しているサービスですので、困ったことがあればお問い合わせが可能です。
ですが、ワードプレスは無料のコンテンツマネジメントシステムとして配布されていますので、ワードプレスで不具合があった場合は、自分で調べて解決する必要があります。ただし、インターネット上には様々なワードプレスの情報や知識がありますので、ある程度慣れてくれば困ることはありません。
自分でワードプレスやウェブマーケティング、ちょっとしたデザインやプログラミングの知識を身につけていきたい方には向いていますが、そうでない方にはそこまで向いていないのは確かです。
ワードプレス(WordPress)には自分で機能を追加していく必要がある
例えば、ワードプレスでは、
- アクセス解析機能が欲しい
- コメントスパム対策をしたい
- お問い合わせフォームを設置したい
- ウイルス対策をしたい
などなど、自分の欲しい機能があれば、順次それらを追加してサイトを作り上げていくイメージです。そのため、様々なワードプレスやウェブマーケティングの知識が必要となって来るのです。
これに対してグーペは、最初からすでにそういったアイテムが揃っている状態です。高度なスキルや知識が不要で、初心者でも簡単に始めることができます。初期設定で必要なものはほとんど揃っていますので、サイト作成に尽力できるのです。
ワードプレス(WordPress)はレンタルサーバーによって費用が異なる
グーペは月額費用がかかるのが1番のネックですが、結局のところワードプレスでも独自ドメインを作ったり、レンタルサーバを借りなければいけないため、お金はかかります。ただし、ワードプレスの場合はサーバーによって費用が異なります。
例えば、ワードプレスでのサイト運営におすすめできる主なレンタルサーバーには以下があります。
ワードプレスでのサイト運営におすすめのレンタルサーバー
プラン(詳細) | 初期費用 | 月額料金 | 年間料金 | 容量(GB) | 公式サイト |
ロリポップ!(スタンダード) | 1,650円 | 550円 | 8,250円 | 150 | https://lolipop.jp/ |
mixhost(スタンダード) | 無料 | 968円 | 11,616円 | 250 | https://mixhost.jp/![]() |
ConohaWing(ベーシック) | 無料 | 1,320円 | 15,840円 | 250 | https://www.conoha.jp/![]() |
ヘテムル(ベーシック) | 2,200円 | 880円 | 12,760円 | 200 | https://heteml.jp/ |
エックスサーバー(X10) | 3,300円 | 1,100円 | 16,500円 | 200 | https://www.xserver.ne.jp/ |
当サイトの場合はアクセス数が増えてもサイトが安定して表示され、セキュリティ面での安全性も高いため、エックスサーバーを利用しています。プランはX10プランで、年間16,500円で利用しています。
コスパだけを考えるのならばロリポップ!レンタルサーバーが圧倒的に安い
【公式サイト】https://lolipop.jp/
ただし、単純にコスパだけを考えるならば、ロリポップ!のスタンダードプランを年間契約した方が安いです。ロリポップ!はグーペと同じくGMOペパボ株式会社が提供しているサービスで、すでに200万サイト以上に利用されているレンタルサーバーです。
それぞれレンタルサーバーごとに特徴がありますので、その点は比較して検討されるのがおすすめです。ロリポップ!には最初に無料お試し期間が10日間ほどありますので、その期間でサーバーを比較してみるのも良いでしょう。
グーペ(Goope)とワードプレス(WordPress)がおすすめな方を比較
グーペにするかワードプレスにするかは、「結局自分はサイトで何をしたいのか?」を考えれば、どちらが良いか見えてくるはずです。
お店や美容院、ネイルサロンやエステ、事務所などのホームページを知識なく簡単に作りたいなら、グーペがおすすめです。月額1,100円から利用することができますし、他のホームページ作成ツールよりもオシャレに作ることができます。
一方で、個人ブログやウェブメディアの運営、記事コラムなどのコンテンツを多く載せたいのであれば、独自ドメインとレンタルサーバーを契約してワードプレスを利用するのがおすすめです。ワードプレスであればSEO対策も十分にできますし、よりアクセス数を集めることができるサイトを運営することができるでしょう。