
Webデザインに興味のある方であれば、「Illustrator」や「Photoshop」を一度は耳にしたことがあると思います。
そこで今回は、「Illustrator」や「Photoshop」の使い方やその違いについてお伝えしていきます。
詳細について学びたい方は、プログラミングスクールのTechAcademyのデザインコースがおすすめです。
CONTENTS
Illustrator(イラストレーター)とは?
まずは、Illustratorについてお伝えしていきます。
「Illustrator」は、アドビシステムズが販売するベクターイメージ編集ソフトウェアです。(Wikipediaより)
(ベクターイメージ:コンピュータグラフィックスなどにおいて、画像を円や直線などのような解析幾何的な「図形」の集まりとして表現する形式)
頭文字をとって「Ai」と呼ばれたり、「イラレ」と呼ばれたりしています。
イラスト制作だけでなく、ロゴや図面、広告、パッケージなどをデザインするためのツールとして印刷業界などのあらゆる分野で使用されています。
デザイン全般で使われるソフトであるため、グラフィックデザイナーやイラストデザイナーの方には必須のソフトになっています。
利用するためにはライセンス契約が必要になります。料金など詳しいことについては、以下のURLをご覧ください。
http://www.adobe.com/jp/products/illustrator.html
Illustratorでできることとは?
続いて、Illustratorでできることを簡単に挙げておきます。
- ポスター・チラシ・広告・パンフレットを作る
- イラストを描く
- 名刺・プレゼン用資料を作る
- Web・ホームページ制作用の素材を作る
- Tシャツなど衣類にプリントするデータを作る
- アプリのグラフィックを描く
例えば、このように様々なことができます。
使い方については、以下のWebサイトで詳しく説明されていますので、詳細が気になる方はそちらをご覧ください。
http://webdesignrecipes.com/illustrator-basic-tips/
Photoshop(フォトショップ)とは?
続いて、Photoshopについてです。
「Photoshop」とは、アドビシステムズが販売しているビットマップ画像編集ソフトウェアである。(Wikipediaより)
ビットマップ画像:コンピュータグラフィックスにおける画像の表現形式
Photoshopは、「フォトショ」と略して呼ばれていることが多いです。
こちらも利用するためには、Photoshopのライセンス契約が必要になります。また、Illustratorと一緒に使えるセットプランも用意されています。
詳しくは以下のURLをご覧ください。
http://www.adobe.com/jp/products/photoshop.html
Photoshopでできることとは?
続いて、Photoshopでできることを簡単に挙げておきます。
- 写真加工・編集
- デザイン
- Web制作(デザイン制作)
その中でもPhotoshopでメインとして行われることとしては、「写真加工・編集」です。
例えば、撮影した写真の色やサイズの調整、合成なども行われています。使い方については、こちらのページで詳しく説明されていますので、そちらをご覧ください。
https://liginc.co.jp/web/design/photoshop/105768
Photoshopは、フォトグラファーやWebデザイナーの方に使われていることが多いです。
IllustratorとPhotoshopの違いとは?
IllustratorとPhotoshopでできることが似ているため、初心者の方によく混同されがちです。ここで、2つのソフトの機能や使い方の違いなどをしっかりと押さえていきましょう。
2つの違いとして最も大きな違いとして挙げられるのが、画像方式の違いです。
Illustratorはベクタ画像方式
Illustratorでは、ベクタ画像方式が採用されています。
ベクタ画像方式は、画像を数値で記録し、多角形や円などの複雑な図形もコードで表現されます。そのため、拡大しても荒れることがなく、なめらかできれいな画像になっています。
Photoshopはビットマップ画像方式
Photoshopは、ビットマップ画像方式が採用されています。
ビットマップ画像方式は、1ピクセルごとに色と濃度の情報を記録しています。画像はすべて点で構成されているため、拡大すると画像が荒くなり、あまりきれいではありません。
ここで、2つのソフトで作った画像を示しておきます。(出典:LIG)
IllustratorとPhotoshopの画像の違い
上記の画像を見ていただくとわかるように、「Photoshop」で作成した方が少しギザギザして粗くなっています。
逆に「Illustrator」では、なめらかできれいな画像になっています。
ベクタ画像方式は、サイズを大きくしてもファイル容量があまり変わらないのも特徴です。
逆に、ビットマップ画像方式では、画像サイズを大きくするとファイル容量が大きくなってしまいます。
そのため、大きな画像を扱う場合は、Illustratorの方がファイル容量を気にせずにあなたの思い通りの画像にすることができます。
Illustratorに向いている作業とは?
このような2つの違いを理解した上で、それぞれに向いた作業について紹介していきます。
まず、Illustratorは画像を数値で記録されているため、正確なデータの作成や細かな配置に向いています。
例えば、以下のような作業に向いています。
- 企業のロゴやシンボルマークを作成する場合
- レイアウトを細かく指定したい場合
- セル画などの正確な線が重要視される画像を扱う場合など
Photoshopに向いている作業とは?
一方、Photoshopは、1ピクセルごとに色と濃度を記録しているため、自由度の高い加工ができます。
ビットマップデータの編集やドットの集合体で構成されている写真データの加工などに向いています。
例えば、以下のような作業に向いています。
- 手書き風の細かな質感を出したい場合
- 写真にぼかしなどを入れてきれいな見た目に仕上げたい場合
- 複雑なグラフィックを加工したい場合
このようにそれぞれに特性があります。なので、2つのソフトを使い分けて使われていることが多いです。
具体例:ポスターを作成する時は?
例えば、ポスターを作成するときであれば、以下のように使い分けられています。
- Illustratorでロゴを作成
- Photoshopで写真の加工・編集
- Illustratorでテキストの配置などレイアウトを決める
簡単ですが、まずはこのようなイメージを持っていただければと思います。
Fireworksとは?
他には、IllustratorとPhotoshopと同じようなデザインツールとして「Fireworks」もあります。
「Fireworks」とは、かつてアドビソフトウェアが販売していたグラフィックソフトウェアである(Wikipediaより)
Fireworksは、Photoshopよりも効率よく作業できるというメリットがあります。
簡単にFireworksの特徴についてまとめておきますと、
- Webデザインに特化している
- ビットマップ画像形式とベクタ画像形式を同時に扱える
という点が挙げられます。
ですが、2013年5月以降新しいバージョンの開発がされていないので、使われることは少なくなってきています。
ただし、OSさえ対応していれば、使い続けることはできるので、使い続けているユーザの方も一定数いるようです。
IllustratorとPhotoshopに関するまとめ
これを読んでIllustratorとPhotoshopの違いについては、理解していただけたでしょうか?
それぞれの使い方については詳しく説明しているWebサイトも多いので、そちらを参考にしていただければと思います。
ただし、Webデザインを仕事にする場合は、どちらも扱えるようになっていることが望ましいです。
どちらも体験版で手軽に使用することもできるので、まずは触れてみることをおすすめします。
そして、もう少し詳しく学びたいという方は、TechAcademyやCodeCampなどのプログラミンスクールを活用されるのがおすすめです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。